2010年6月13日日曜日

出版裏事情:印税について

知り合いや取引先に「出版しました」と挨拶すると、大抵の方から「印税で儲かったでしょう~」と言われる。やはり他人の懐事情は気になるところなので、そのあたりを赤裸々に語りたいと思う。

執筆の収入方式には、1冊売れたら定価の一部をもらう「印税」、原稿を買い取ってもらう「原稿料」、サラリーマンとして原稿を書く場合の「給与所得」、の3種類に大別できる。(他にもあるかもしれないが・・・)。ちなみに印税の「税」には「税金(=国が徴収する金)」という意味はない。(参考:印税(いんぜい) - 語源由来辞典

印税方式の場合、著者の収入額は「発行部数×本の定価×印税率」で算出される。私のような駆け出しだと印税は8~10%くらい、本の定価が2100円(税別)で印税が8%とすると1冊あたり168円が収入金額になる。6月13日時点では確定した発行部数を聞いていないが、こういった技術書の場合の初版(最初に発行する)部数は2~3000冊らしいので2000部と仮定して336,000円、源泉徴収10%が搾取されて302,400円となる。本の売れ行きがよくて再版(2回目以降の発行)になれば発行部数に応じた印税が再び発生するが、人気がなくて再版がなければ収入もこれで打ち止めになる。多くの発行部数が望めない場合には原稿を買い取ってもらう「原稿料方式」のほうがお得だが、今回は敢えて印税にしてみた。これが吉と出るか凶と出るかは本の売り上げにかかっている。

今回の経験でわかったが、出版というのは手間の割には見返りが少ない。この本を書くのに半年以上かかっているし、発行日が何度も延期(原因は私の遅筆だが)になるので収入の目途がたたない。フリーランスでライター稼業を続けるには、最低でも年間10冊以上出さないと生活が成り立たないだろう。出版には「宣伝」という副次的な効果も大きいとはいえ、セミナーや講習を生業にしていない私にとっては収入しかメリットにならない。

アナリストの衣袋氏がネット視聴率白書 2008-2009を出したときには、本の価格が高く発行部数も多かったことから、かなり儲かったという話を聞いた。売れる本を書くため、私も勝間氏を見習って「海老澤式デフレ克服法」とか考えてみようかな?

最後に印税の使い道である。周りからは「焼き肉をおごれ」とか「屋形船を借り切ってどんちゃん騒ぎしよう」とか誘われているが、大半は娘の小学校の入学準備金とローン・市民税の支払いに消えていく。せっかくだから新型iPhoneくらい買いたいな~。

1 件のコメント:

  1. ぐへへ、I envy you! コマンタレブー!

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