2010年9月4日土曜日

librahackに思うこと(技術者と非技術者の垣根)

Librahackと言われる事件がネット界隈を騒がしている。ある男性が図書館のWebサイトに登録している書籍情報を自動的に取得するプログラムを開発・運用していたらWebサイトが停止してしまったためサイト運営者は警察に通報、その男性が偽計業務妨害で逮捕されてしまった、というのが概要。

最初にこの事件を聞いたときは驚いた。というのも、クローラーを作ってデータを一括取得するということは技術者でなくても普通に行う行為だからだ。これが逮捕されるほどの犯罪なら、私の本のアマゾンランキングを自動的に取得するプログラムを開発した私だって逮捕される恐れがある。マッシュアップでWeb2.0(死語!)な時代になんてことをするんだ、というがWeb界隈にいる人の意見だろう。

根本的な原因は、どうやら図書館側システムに大量(といっても1秒間に1件程度)のアクセスが発生するとサービスを停止してしまう問題を内在していたことのようだ。そのため、図書館および開発元の三菱電機インフォメーションシステムズ株式会社(MDIS)を非難する声が高い。

これが本当なら、図書館のシステムのレベルの低さは話にならない。しかし、セキュリティ専門家の高木氏のように「(ネット)産業の発展」を錦の御旗にして2ちゃんねらーばりに電凸するのはいただけない。ネットが一般的なものになり、非Web技術者がWebサイトの運用管理に携わる機会は確実に増えてきている。そんな名ばかりサイト管理者に対して、高木氏のように専門用語を並べて責め立てても、相手を意固地にさせるだけで何も解決しないと思う。

義務教育過程でネットリテラシーをどう教えるべきか議論している現状では、Web管理者に必要な知識が普遍的に提供されるようになるのは当分先だろう。この件に限らず、ネットをどう利用していくか・されていくかは、技術者・非技術者が長い時間をかけて対話を通じて取り組むべき問題であると改めて認識した。

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